看護師の仕事をしていると、夜勤はほぼ必須です。
妊娠したとき夜勤はいつまでするのかやできるのか疑問に思っている人もいると思います。
私も必要な時期になったら夜勤が免除されると思い込んでいたので、最終的に妊娠8か月まで夜勤を続けていました。
妊娠8か月まで夜勤を続けていたなかで様々なリスクを感じたんです。
この記事では、夜勤をしていることでの影響や夜勤免除が認められやすい理由、師長に断られないベストな伝え方や方法について解説していきます。
看護師が妊娠したら夜勤はいつまで続ける?
妊娠したとき夜勤はいつまでするのかやできるんだろうとお腹の赤ちゃんへの影響を考えてしまいますよね。
妊娠したことを師長に伝えたら必要な時期になれば夜勤を免除されるんじゃないの?
このように感じている人も多いのではないでしょうか?
妊娠したら師長や同僚、スタッフへの報告はいつするのかはこちらの記事で紹介しています。
私も妊娠したことを師長に伝えたから夜勤免除が必要な時期になれば日勤だけになると思いこんでいました。
でも、実は看護師が妊娠中夜勤をしてはいけない、という法律はないので産休に入るまで夜勤を続けることはできるんです。
そのため、「妊娠しました」という報告だけでは夜勤は免除されないのでいつまで夜勤を続けるのかはあなたの意思で決まるんです。
このまま夜勤を免除してくださいと伝えていなかったら、産休に入るまで夜勤をするところでした。
自分の希望を伝える前まではいつまで夜勤をしなきゃいけないの?赤ちゃん大丈夫なのかな?と不安でいっぱいでした。
でも、当時の私はつわりなどで辛く、調べる余裕も夜勤免除をする方法もわからなかったんです。
病院側は妊娠を伝えただけでは夜勤免除をする必要がなく、妊産婦から請求があった場合のみ夜勤が免除されます。
つまり、妊娠しているあなた自身が夜勤免除をお願い、依頼しないと夜勤が免除されないんです。
私の場合、妊娠8か月まで夜勤を続けても幸い赤ちゃんにトラブルは起こりませんでしたが、妊娠中、夜勤を続けているなかで看護業務をしていると危険と感じることが何度もありました。
だからこそ、もしあなたが夜勤を続けるか悩んでいたり、お腹の赤ちゃんへの影響を考えて夜勤免除をお願いしたいと思っているなら是非勇気を出して師長に伝えてみてください。
私のように産休に入るギリギリまで夜勤が組まれてしまう可能性があります!
なにかトラブルが起こった時、「あの時夜勤を免除しておけばよかった」と後悔だけはしないようにしてくださいね!
私もあなたに後悔だけはして欲しくないので、夜勤を免除したほうがいいと考える理由についてや私が妊娠中に夜勤を続けて危険と感じた事例についても紹介します。
看護師が妊娠したら夜勤を免除したほうがいい理由
妊娠中に夜勤を続けていても元気な赤ちゃんを出産して母子ともに元気な人ももちろんいます。
私も妊娠8か月まで続けましたが、幸いにも母子ともに元気でした。
でも、絶対はないんです…。
気を遣っていてもトラブルが起こる可能性があったり、流産して後悔する同僚やスタッフを何度もみてきました…。
トラブルが起こる原因はわからないので、ママの意思で夜勤を続けるのか夜勤を免除するのかは判断して、なにかあったときでも自己責任にはなってしまうと思います。
後悔だけはして欲しくないと思うので、私が夜勤を続けていた時のことを少し紹介しますね。
妊娠中に夜勤をしていると有難いことに、同僚やスタッフたちが気を遣って体位変換などを手伝ってくれたり、休んでいていいよと声をかけてもらったりと助けてもらうことも何度もありました。
でも、気を遣わせてしまったり、申し訳なくて毎回頼むこともできませんでした。
忙しいときは特に頼む余裕もなく、つい無理をして仕事をしてしまうこともあると思います。
そんななか看護師が妊娠中に夜勤を週に2回以上夜勤をした人は夜勤をしなかった人に比べ、流産の可能性が32%も増加する、という研究結果もあります。
でも、それ以上に危険だ、と身をもって感じたのは不穏患者さんやせん妄、認知症の患者さんが暴れたとき誤ってお腹を蹴られそうになったことです。
夜勤は日勤と比べ、人数も少ないので人手が必要になり、
受け持ち患者さんになにかあったとき応援もすぐに呼ぶことができません。
もしかしたら、あなた自身やお腹の赤ちゃんに危険が迫ることがあるかもしれません。
そして、勤務中にお腹が張ったり辛くても途中で帰るなんてこともできないですよね…。
夜勤をすることはこのようにリスクが沢山あります。
看護師が妊娠中に夜勤を続けるリスク
- 日勤と比べて看護師の人数が少ないこと
- 16時間以上という長時間の立ち仕事
- 緊急入院や急変などで休憩がとれない可能性もある
- 体位変換や急変時の対応、移動介助などの重労働
- 不穏、せん妄患者さんにお腹を蹴られる可能性もある
- つわりなど体調不良で仕事を休みにくくなる
- お腹が張るなど勤務中に違和感を感じても帰ることができない
夜勤中なにかお腹に違和感を感じた時でも、忙しいなか人手が少ないなか休むことができず無理をすることで、トラブルが起こる可能性もあると思います。
夜勤を免除したいと感じたなら人手不足だから、みんな頑張っているからと夜勤を続けることを悩む必要はないと思います。
周りのことよりもお腹に宿ってくれた命とあなたの体のことのほうが大切です!
でも、師長にいつ伝えたらいいのかわからなかったり、断られたらどうしようと悩んでしまうと思います。
タイミングや例文についても紹介していきますね!
看護師が妊娠したとき夜勤免除申請をするベストなタイミングはいつ?
看護師は妊娠が判明をしたタイミングで上司に伝え、妊娠の報告と同時のタイミングで夜勤免除の申請することがいいと思います。
こちらの記事で看護師長に妊娠が判明した時点で報告したほうがいい理由について紹介しました。
妊娠の報告だけでは夜勤免除や時短、つわり休暇などの業務緩和はほぼしてもらえないと思ったほうがいいです。
大体、師長は「妊娠したんだね、おめでとう」というだけで業務の緩和をして欲しいというあなたの気持ちに気が付いていないことがほとんどだと思います!
むしろ、業務の緩和で勤務表を組み直したり、考えなおしたりしなければいけないのでわざわざ聞く人は少ないと思うんです。
師長から聞いて欲しいと期待したいですが、期待のしすぎは禁物です。
私も1人目妊娠中は師長からの言葉を待っていても聞いてもらえませんでした…。
そのため、勇気を出して、お腹の赤ちゃんとあなたの為にもしっかりと希望を伝えましょう!
では、夜勤免除がしたいけど同僚や師長にできれば迷惑がかからない伝え方をしたいと思いますよね。
実際に私が2人目を妊娠したときに夜勤免除を申請した例文も合わせて紹介します。
看護師が妊娠したとき夜勤免除を断られないための上手な伝え方は?
夜勤免除をただ依頼するのでは「こんな忙しい状況でできない」と断られてしまう可能性が高いんです。
そこで重要なのがいかに師長を納得させることができるかだと思います。
嫌がられず、「そうだよね」と納得させることができれば、職場の環境や上司との関係も良好に保つことができます。
このポイントを抑えてどのように伝えたらいいのかを例文で紹介します。
師長さん、いまお時間もらっても良いですか?
できれば個人的にお話したいのでどこか別の場所でお話できますでしょうか?
と個室に移動してお願いすることで、周りのスタッフにも聞かれることがないので伝えやすいと思います。
実は妊娠して…ご相談があるんです。
いま病棟が大変な状況ももちろん理解しています
でも、お腹の赤ちゃんへのリスクを考えると夜勤免除をお願いしたいんです。
夜勤は人手も少ないことやその日の状況もわかりません。
つわりなどで今までのように動けなかったり、急に休みが必要になったときスタッフのみんなだけでなく患者さんに迷惑をかけてしまうことがもしかしたらあるかもしれません。
そして、不穏患者さんやせん妄の患者さんなどが誤ってお腹を蹴ってしまうなどのトラブルがもしあったら、と考えると赤ちゃんのことが心配なんです。
そのため、夜勤免除をできれば今月からお願いしたいです。
急に休まれたら夜勤は特に探すのが大変です。
そして、確かに夜勤は危険、と師長を納得させることができたら断わられることはないと思います。
夜勤のリスクは大きいです。
なにかトラブルが起こったとき、あのとき、もっと勇気を出して言えばよかった、とあなたに後悔だけはしてほしくないです。
赤ちゃんとママ自身を守るため、勇気を出してしっかりと伝えて下さいね!
でも、伝えるときにさらに強力な武器も欲しいですよね。
それがかかりつけの産婦人科医に書いてもらった診断書や母性健康管理指導事項カードです。
母性健康管理指導事項カードは母子手帳にもありますが、もしまだ母子手帳をもらっていないという人でも厚生労働省の母性健康管理指導事項カードをプリントアウトすることができますよ。
2点のうちのどちらかを一緒に提出したら医師からの指示だったり、法律できまっているので断ることができません。
しかし、なかにはこんな書類見たことないという法律違反をしている病院もあるようです。
マタハラなどをする職場であれば働き方や病院を辞める、という選択肢もあると思います。
泣き寝入りをして夜勤を続ける必要なんてないと思うので、あなたの身体と赤ちゃんを守って下さい。
ただ、診断書も母性健康管理指導事項カードも医師に書いてもらうので3000~5000円程のお金がかかってしまいます。
ちなみに病院にもよるかもしれませんが診断書より母性健康管理指導事項カードのほうが1,000円程安いそうです!
お金がかかってしまうので、自分から師長に伝えてもわかってくれない時の最終兵器にしてもいいかもしれませんね(*^-^*)
看護師が妊娠したら夜勤はいつまでする?夜勤免除をするべき理由まとめ
看護師の仕事をしていると、夜勤はつきものですよね。
でも、 夜勤を続けることのリスクはこのように沢山あります。
看護師が妊娠中に夜勤を続けるリスク
- 日勤と比べて看護師の人数が少ないこと
- 16時間以上という長時間の立ち仕事
- 緊急入院や急変などで休憩がとれない可能性もある
- 体位変換などの重労働
- 不穏、せん妄患者さんにお腹を蹴られる可能性もある
- つわりなど体調不良で仕事を休みにくくなる
夜勤を続けるか悩んでいるなら、夜勤免除をお願いしたいと思っているなら是非勇気を出して伝えてみて下さい。
赤ちゃんとママ自身を守ることができるのはあなただけです。
先輩や周りが夜勤を続けていても何ともなかったから絶対に大丈夫、ということがないので周りや仕事のことも気になるとは思いますが、後悔がないように自分の気持ちを最優先して決めて下さいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。